KayuiYasuiUmai短編ノベルゲーム『楽園に住む男』レビュー

 情報屋で働く主人公のもとに届いた一本の電話。電話先の相手は『ミルケル・オーエン』とだけ告げ、名前を尋ねるとその人物はイザベル・オーエンと答えた。浮気調査だろうと思い、主人公は軽い気持ちで依頼を引き受けるのだが、それは単なる浮気調査ではなかった……。

 場所移動を繰り返して話を進めていくゲームで、内容としては昔ながらの総当たりゲーに近い。しかしテンポよく物語が進んでいく(尺稼ぎの無駄なテキストが無い)おかげで、ゲームを進めるために選択肢を選ばされているようなやらされている感は少なくていい。

 主人公の外見を除けばどのキャラクターも魅力的で、あっという間に終わってしまうのがもったいなく感じてしまうほど。さらに本編をクリアしてしまえば別の話を読み進められるようになる。一つは本編の補完であり、一つはなぜ短編なのかという説明に終わる。

 短編にしては妙にそれぞれの造形が深いと思っていたら、そこにも実は意味があった。ここにその理由を書いてしまってもいいが、どうせすぐにクリアできるのだから実際にプレイして貰った方がいい。そして楽園の中にある猛毒入りの果実を手にしてみるべきだろう。

楽園に住む男
KayuiYasuiUmai クエナイ
https://bananaumainaoisiina.jimdofree.com

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