Winning Post 10 2024 体験版レビュー#3 二歳馬デビュー編

 さあ、ついに二歳馬のデビュー戦が始まる。アークナポリは割といい馬だったらしく、今日はオッズ1.5倍の1番人気。新聞の短評にも余裕の二文字が並ぶ。そしていざレースが始まると……。

 普通に強いぞこいつ。これはもう重賞もいけるな!

 ……?

 所有馬が二頭とも距離適性200メートル以内なのはなぁぜなぁぜ?

 幼駒のセリ市が行われるその日、レースのスケジュール変更を余儀なくされたアークジスタートが出走する。どちらかといえばメインなセリの方はと言えば、多少素質がある一頭を残して二頭を手放すことに。それからなんとなく気になったマダムチェロキーとキセキの仔を購入。二人の馬主が「一目見た時から欲しかった。逃したのを一生後悔するかも」「できれば譲りたくなかった」と嘆いていたので、それなりに期待できそう。

 距離適性さえ問題なければ。

 セリを終えて向かったレース。意地を見せて欲しかったアークジスタートはほんの少しだけ見せ場を作って二着に終わる。優勝したキュアジルに乗っていたのはルメール。少し前に搭乗依頼をしたら土壇場で断ってきた名ジョッキーである。けれどもジョッキーの才能というよりは底力で負けたような結果で、こちらとしては言い訳のしようもない。着順以上にこの敗北は大きかった。

 牧場に戻るとアークジスタートが何かを目で訴えてきた。とりあえず近付いてみたが変化はなく、よくわからないまま信頼度だけが上がった。信頼に応えるという意味でも、せめて一つくらい重賞を勝つか、できれば一億くらいの賞金は獲得してほしい。牝馬ならともかく、牡馬で成績が微妙だと将来性がない。それなら少しでも資金を回収したい。うまい考えだと思うでしょ。

 馬だけに。

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